小学生の不登校

不登校の小学生が、中学校に通うために【今日から親ができる5つの行動】

2020年4月26日

読了予測時間 : 約 3 分 39 秒

お問い合わせ

小学生の不登校のお子さんを持つ親御さんは、以下のような不安を抱えているのではないでしょうか?

  • 「中学校でも不登校が続くのか?」
  • 「将来はどうなるのか?」

小学生時代に不登校の経験があっても、中学校から学校に行ける子どもは多くいます。小学生、中学生時代ともに不登校でありながら、社会に出てから大活躍する人もいます。不登校の経験があるからといって、明るい将来が約束されないわけではありません。

ただ、小学生の不登校のお子さんを持つ親御さんにとって、上記のような例は他人事にしか思えませんよね?「私の子どもは、将来どうなってしまうのだろう...」と大きな不安を抱えている人が多いのではないでしょうか?

この記事では、そんな不安を抱えた親御さんが、今日から子どものためにできる「子どもが自ら再登校できる5つの条件」をご紹介します。皆様の家庭の状況と照らし合わせながら、読んでみてください。

 

1. 小学生の不登校の実状

この章では、小学生の不登校事情についてご紹介します。まず「不登校の悩みを抱えている人はとても多い」という事実を知ってください。目を背けたくなる事実もあるかもしれませんが、この記事を読み終えた後には、皆様の不安が解消されることをお約束します。

1-1. 小学生の不登校が、中学校でも続く割合について

小学校卒業時点で不登校だった子どもが、中学1年生でも不登校になる割合はどのくらいなのでしょうか?

文部科学省による『平成29年度、30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について』によると、平成29年度の全国の小学6年生の不登校者数は、10,894人でした。そして、平成30年度の中学1年生の不登校者数31,046人の内、小学6年生から不登校が継続している生徒数は9,588人でした。

この結果から約88%の小学6年生が、中学1年生になっても継続して不登校であることが分かります。言い換えると、小学6年生で不登校だった10人に9人が、中学校でも不登校が続いてしまう計算になります。

かなり厳しい実状ですよね。ただこの実状に目を背けず向き合う勇気を持ちましょう。しっかりと対策をすれば、不登校は必ず解決できます。

 

1-2. 小学生の不登校が、中学校まで続く原因

ではなぜ、こんなにも高い割合で不登校が続いてしまうのか?文部科学省が平成26年に行った『不登校に関する実態調査報告』によると、原因の多い順は以下のようでした。

  1. 無気力でなんとなく学校へ行かなかったため(43.6%)
  2. 学校へ行こうという気持ちはあるが、身体の調子が悪いと感じたり、ぼんやりとした不安があったりしたため(42.9%)
  3. いやがらせやいじめをする生徒の存在や、友人との人間関係のため(40.6%)
  4. 朝起きられないなど生活リズムが乱れていたため(33.5%)

受験をしない小学生は、小学校時代の同級生と同じ中学校に進学することがほとんどです。よって上記3番目の「友人関係のトラブル」は、少し厄介かもしれません。

一方で、その他の原因はどうでしょうか?親御さんの協力で状況を変えられそうな気がしませんか?

次の章では、その方法を5つの項目に分けてご紹介します。是非、実践してみてください。

 

2. 子どもが自ら再登校する5つの条件

これから紹介する方法は、中学進学を控えたお子さん以外にも有効です。また、不登校のまま中学生になってしまったお子さんにも、もちろん効果はあります。では、さっそく確認していきましょう。

2-1. 子どもの自己肯定感を高めてあげる

まず最初は、子どもの自己肯定感を高めてあげてください。自己肯定感とは「自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情」つまり「自分のことを自分で認められる気持ち」といった意味の言葉です。

自己肯定感が低い子どもは、高い子どもに比べ自分の言動に自信を持てません。そして自信のない言動は、些細なトラブルに対して後ろ向きに捉えてしまうなど、不登校の原因にも繋がりやすくなります。

ではどうすれば、子どもの自己肯定感は高まるのでしょうか?

答えは、とにかく子どもの言動を褒めてあげることです。

どんな時に褒めてあげればいいのか、例を見てみましょう。

  • 朝早起きした場合 →「早起きできて偉いね。」
  • ご飯を残さず食べた場合 →「残さず食べて偉いね。ありがとう。」
  • 挨拶できた場合 →「挨拶できて偉いね。」

不登校の子どもは「自分のことを自分で認められない」状況にあることがほとんどです。よって、子どもの褒めてあげられる言動は、全て褒めてあげてください。目安は1日10回以上です。

最初は「うっとうしい」「急にどうしたの?」など、不審に思われるかもしれません。それでも懲りずに褒め続けてあげてください。親御さんから褒められ続けることは、必ず子どもの自信へと繋がります。

そしてもう1つ、「親御さんへの自己開示」という効果も期待できます。今まで心を開いてくれなかったお子さんも、褒め続けられると親御さんを頼りたい気持ちが芽生えます。時間が経てば、不登校の理由についても相談してくれるかもしれません。

このように、子どもを認めてあげることはとても大切なことなのです。是非、実践してみてください。

 

2-2. 正しい生活習慣で過ごす

子どもの自己肯定感を高めながら、「生活習慣の見直し」も実施してください。

不登校の子どもに多く見られる生活習慣の乱れは、以下のようなものがあります。

  • 昼夜逆転
  • 1日3食を食べていない
  • ゲームやスマホのやり過ぎ

これら生活習慣の改善は、健康面の改善にもなりますが、一番の目的は、再登校への障害を減らすことにあります。上記3点はそれぞれ強く関連していますので、全て改善できるようにサポートしてあげてください。

詳しい理由は以下の通りです。

  • 昼夜逆転 → 朝登校する時間に眠くなり、登校意欲が減退する
  • 1日3食を食べていない → 規則正しい食事をすると、自然と夜には眠たくなる
  • ゲームやスマホのやり過ぎ → 夜更かしや朝起きられない原因に繋がる

子どもが素直に言うことを聞かない場合もあるかと思います。そんな時は、『私たち不登校支援の専門家』にいつでも相談してください。誰かに相談するだけで、頭が整理され、普段思いつかないことが思いついたりもしますよ。

2-3. 正しい親子関係を築く

次は「正しい親子関係を築く」です。正しい親子関係と聞いて、どのような親子をイメージしますか?もしかすると親御さん一人ひとり、イメージが違うかもしれません。

まず、意識していただきたいのは「愛情と躾(しつけ)を混同しない」ことです。愛情とは、2‐1で説明した、「子どもの自己肯定感を高めること」だと思ってください。

そして躾とは「叱るべき時はしっかり叱る」ことです。叱るべき例としては、以下のような言動が挙げられます。

  • 夜寝るのが遅く、朝起きてこない。
  • 1日3食を食べていない。
  • ゲームやスマホを常にいじっている。

ここでは、分かりやすくするため2‐2と同じ行動を持ってきました。もちろん「親御さんを失礼な呼び方で呼ぶ(お前など)」なども含まれます。

これらを許してしまうと、親子のあるべき家庭での力関係が逆転してしまいます。親から何も言われなくなった子どもは、家の居心地が良くなり過ぎてしまいます。結果「学校よりも家で居る方が良い」と思うようになり、不登校の延長へと繋がってしまうのです。

ただ、褒められるところは褒めてあげることを忘れないでください。

 

2-4. 考える時間を与える

続いては「考える時間を与える」です。では、なぜ考える時間が必要なのでしょうか?

答えは「人は自分でたどり着いた答え」を最も信用するからです。逆にいうと、人から言われたことを受け入れることは簡単ではありません。

現に、親御さんやカウンセラーの方々が「学校に行かなければならない理由」を伝えても、子どもはなかなか学校に行けませんよね?不登校を解決できる子どものほとんどは、自分の頭で「このままじゃマズい...」と気づくことができてきます。

ではどうすれば、子どもに考える時間を与えられるのでしょうか?

方法は以下の2つです。

  • 親御さんから、「学校に行きなさい」「学校に行かなくてもいい」などと言わない。
  • ゲームやスマホばかりさせない。

よくこの2つは耳にしますよね。ただ、「どうしてダメなのか?」理由を明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか?

共通して禁止する理由は、どちらも「考える」という行為を奪ってしまうからです。「学校に行きなさい」などの表現は、子どもを追い詰めてしまい思考の妨げとなります。またゲームやスマホは、情報を一方的に子どもに届けるため、その間脳は思考を止めてしまいます。

これらの理由から、上記2つは「考える」という行為の妨げになるのです。

そして人は何もしないでいる時、無意識に考え事をしてしまいます。これが、上記2つを禁止する狙いでもあります。

 

2‐5. 学習の遅れを取り戻す

最後は勉強についてです。ただ、勉強については2-1.~2-4.がしっかりと実践できてからで大丈夫です。

やはり不登校の解決にあたって、勉強の遅れは障害となる可能性があります。学業不振が理由で、再登校できない子どももたくさんいます。

この記事を読んでいただいている方の多くは、小学生のお子さんの不登校で悩まれている方だと思います。ただ小学生の勉強範囲でしたら、親御さんでもそこまで難しくはないレベルだと思いますので、ぜひ再登校前にフォローしてあげてください。

また学校に相談すれば、特別にサポートしてくれる場合もありますので、一度相談してみてはいかがでしょうか?

 

3. 親御さんの元気も大切

ここまでは、子ども中心の話でしたが、やはり親御さんが元気でいることも大切です。

この記事を読んでくださった親御さんの中には、毎日お子さんのことで悩み続けられている方も多いのではないでしょうか?

ここまで読んでくださった皆様は、真剣にお子さんと向き合おうとしている方々だと思います。そんな自分をまず、自分で褒めてあげてください。子どもは親御さんのことを良く見ています。親御さんが辛そうだと、子どもも辛くなってしまいます。

ではどうすれば元気でいられるのか?もうお分かりですよね?

答えは「親御さんも、自己肯定感を高めること」です。

当記事の内容をもっと詳しく知りたいと思ってくれた方や、その他のことで相談したい方がおられましたら『私たち不登校支援の専門家』にいつでも連絡ください。1人で抱え込むよりも、誰かに話すだけで気持ちがスッと軽くなりますよ。

お問い合わせ

 

4. まとめ

小学校卒業時に不登校だった子どもの、約88%は中学校でも不登校になってしまいます。もちろん小学生、中学生時代に不登校だったからといって、将来が明るくないわけではありません。

しかし、親御さんとして願うのは、元気に学校に通う子どもの姿ではないでしょうか?

そうするためにも「子どもが自ら再登校する5つの条件」を忘れないでください。

  • 子どもの自己肯定感を高めてあげる
  • 正しい生活習慣で過ごす
  • 正しい親子関係を築く
  • 考える時間を与える
  • 学習の遅れを取り戻す

 

そして、親御さんも元気でいてくださいね。子どもはいつも親御さんを見ています。

この記事を読んでくださった皆様の力になれることを、心から願っております。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

逸(いち)高等学院 代表
株式会社SSiM 代表取締役社長

業界最速で不登校を解決する「3週間で不登校解決プログラム」を展開。毎年200名以上の不登校に悩む親御さんが相談に訪れる。

受講者は全員が再登校しており、再登校までの期間は平均で3週間。
当プログラムの目的は、「子ども達がこの先の人生を幸せに生きていくこと」。不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えており、できる限り短い期間で再登校することを大事にしている。

学生時代には不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

-小学生の不登校

© 2020 逸高等学院