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高校生の不登校

不登校の高校生に取るべき親の対応は実はシンプル!超具体的に解説します

2020年10月23日

読了予測時間 : 約 3 分 32 秒

高校生のお子さんが不登校になってしまうと、親御さんとしてはどのような対応をしていいか悩んでしまいますよね。

 

ベストな対応をするように心がけていても、お子さんが反抗してきたり、逆にまったくの無反応だったりすると、この対応で合っているのか不安になってしまうかもしれません。

また、お子さんが不登校から克服する兆しが見えないと、もしかしたら親の対応にも何か原因があるのではないかと心配になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

この記事では、お子さんの心理と親子関係の仕組みについて解説しながら、親御さんのどのような対応が不登校からの克服に繋がっていくのか、具体的に紹介していきます。

1. 親として子供にしてあげられることは何?

不登校のお子さんに対して、具体的にどのような態度を取ればいいのか迷っている親御さんも多いかもしれません。

 

  • 子供の意志を尊重するとはいっても、大切な我が子に対してできることは何でもしてあげたい
  • でも、もう高校生なのだから甘やかしすぎるのもよくないのでは?

 

このように悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。

当事者の高校生は一体どのような気持ちで親御さんと関わっているのでしょうか。

 

2. 厳しくするのは逆効果

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不登校は心の甘えなのだから、いつまでも家でゴロゴロしていないで、いい加減学校に行きなさい!

そんな風にお子さんに対して厳しい言葉を浴びせてしまった経験のある親御さんがいるかもしれません。

しかし、そんな厳しい言葉をかければかけるほど、お子さんは学校復帰の道から離れていってしまうかもしれません。

一体どういうことなのでしょうか。

 

2-1. その怒りは自分のため?お子さんのため?

お子さんに対して厳しい言葉をかける前に、その厳しさや怒りがどこから来るものなのか考えてみてください。

もしかしたらこんな風に思っていませんか?

 

  • 親戚やご近所さんに子供の不登校が知られている。恥ずかしいので早く学校に行けるようになってほしい
  • 高校くらい卒業するのが当たり前。留年や浪人は人生のレールから外れるような気がする。うちの子にはそんな選択肢を取ってほしくない
  • 子供を不登校にさせたなんて、私が親として失格なのかもしれないそんなことはないと証明するために、早く復帰してほしい。

 

さて、上に挙げた例を見てみてください。子供を心配しているように見せかけて、実は全部親御さん自身を守るための怒りや焦りですよね

 

厳しい=悪 であると否定しているわけではありません。

 

しかし、子どもの心はとても繊細なので、親が子供に愛を持って接しているかどうかは無意識のうちにでも感じ取ってしまうものです。

親御さんの言葉の裏に、子供ではなく自分自身を大事にしている感情が透けて見えてしまうと、子どもはその言葉を信じたり、その言葉に従おうと考えたりすることは少ないでしょう。

なぜなら、その言葉に従う=親の怒りをなだめるために自分の意志に反した行動をとっている と考えてしまうからです。

お子さんに対して何か口出ししそうになったら、一呼吸おいて冷静になってみてください

 

2-2. 厳しくされたら反発したくなるのが高校生

高校生はまだ精神的に成熟しきっていない点も多いものです。

もし親御さんが本当に自分を大切に思っていると分かっていたとしても、少しネガティブな言葉をかけられるだけでその言葉を誇大解釈してしまい、親に対して反抗的な態度を取ってしまうこともあるかもしれません。

正直、その点については諦めるしかないかもしれません。高校生の年頃のお子さんに完璧な人格を求めるのは不可能ともいえます。

しかし気を付けていただきたいのは、子どもが反発してきたときにそれに対抗して子供を傷つけるような言葉や態度を取ってしまうことです。

感情的にならないようにするのは難しいかもしれませんが、「しょせん我が子がちょっと反抗しているだけ」と思って気楽に構えてみてください。

 

2-3. 親に対して敵対心を抱く可能性も

あまりにも親子喧嘩が続いてしまうと、お子さんは親御さんに対して敵対心を抱いてしまう可能性があります。

時には、親との不仲を言い訳に「だから私は学校に行けないんだ。学校に行けなくても仕方ない」と都合のいい理由にされてしまったり。

または、「こんなことを言ってくるような親に育てられたから私は〇〇だ。だから学校になんて行きたくない」とふてくされてしまったり。

一度お子さんの心に生まれてしまった思い込みを取り払うには長い時間がかかります

不登校のお子さんに対して厳しくしたくなる気持ちも分かりますが、一度その気持ちを抑えてみてください。

 

3. 優しくしすぎても逆効果

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ここまで厳しくすることに対するリスクデメリットをご紹介してきましたが、逆に優しくしすぎることも悪い影響を与える場合があります。

具体的にどのようなことなのか解説していきます。

 

3-1. 空気を読んで数か月間連絡してこなかった私の親

じつは筆者は不登校経験者なのですが、高校生の時には親元を離れて一人暮らしをしていました。

私がしばらく学校に行っていないことを担任から聞いた私の親は、最初は電話やメールをしてきましたが、私がそれに対して反抗的な態度をとってしまったところ、その後数か月間ほとんど連絡してこなかったことがありました。

その間の私は学校にも行かず、自分の部屋に引きこもって暮らしていましたが、親から連絡がこない日々が続いた結果、

もう私は誰からも必要とされていない、本当に価値のない人間なんだ・・・

と思ってしまい、体と心の調子がとても悪くなってしまったことがあります。

今となって考えると、親は私のことを見捨てたのではなく、私の迷惑になることはしないようにしようと考えた結果、連絡をとることを控えたのだと思います。

しかし子供が嫌がるからといって、それらの言動や行動を一切控えてしまうと、子どもは「もしかして親は自分に興味がないのだろうか・・・」と考えるようになってしまいます。

そっとしておくことも大切ですが、愛情を伝える機会を逃さないようにしましょう

 

3-2. 親=召使い?

子供に優しくしすぎた結果、「嫌がることを極力しない」という私の親のような行動をとる場合もありますが、逆に「子供が望むことを何でもしてあげよう」と考えてお子さんの召使いのようになってしまう親御さんも時々いらっしゃいます。

 

  • お子さんの食べたいものを部屋まで運んでしまう
  • お子さんの欲しいものを言われるがままに買い与えてしまう
  • お子さんに反抗されると怯えてしまう

 

このような対応が当たり前になると主従関係ができてしまい、しかもその関係の主導権を握るのはお子さんという不自然な力関係が生まれてしまいます。

その結果、お子さんは現状に対する問題意識が一切なくなってしまい、下手をするとずっとそのままの生活、そのままの力関係が続いてしまうことになります。

 

甘やかすことは愛情とは少し違いますよね。

 

「お子さんに嫌われたくない」という気持ちではなく、「お子さんを大切に思っている」という気持ちから生まれる態度や言葉を受け取ると、お子さんは「親からもらっている愛情に応えるために自分は何ができるだろうか」という前向きなモチベーションを持てるようになるのではないかと思います。

  • やかす
  • 優しくしすぎる

この2つは避けるようにしてみましょう。

 

4. 親は子の「安全基地」になるべし

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さて、「厳しくするのもダメ」「甘やかすのもダメ」と説明してきましたが、「ちょうどいい態度って、いったい何?」と疑問に思われている親御さんも多いのではないでしょうか。

ちょうどいい態度」は最終的には親御さんとお子さんが手探りで見つけていかなくてはならないものです。

親子の関係も個人の性格も、千差万別なので一概に「これ」といえる具体的な関係性や態度は存在しないのではないかと思っています。

 

しかし、「どんな関係」が理想的なのかについては、心理学的な観点から過去にもたくさんの研究が行われてきました。

そこで、そういった心理学的理論の中でもかなりポピュラーな、「安全基地」の概念について紹介させてください。

 

4-1. 安全基地とは

「安全基地(英語:Secure Base)」とは、アメリカの心理学者メアリー・エインスワースが1982年に提唱した概念です。

エインズワースは「ストレンジ・シチュエーション法」という実験を行って、赤ちゃんとお母さんとの間の愛着の度合いを調べました。

この実験では、特定の部屋にいる赤ちゃんの元からお母さんが出て行ったり、また戻ってきたりした時の、赤ちゃんの様子を記録しました。

その結果、母親と安定した愛着関係を築くことのできている赤ちゃんは、お母さんがいなくなった直後は不安になるものの、その後お母さんが戻ってくると身体的な接触を求めて母親との再会を喜ぶことが分かりました。

 

エインスワースの理論では、母親が子供の「安全基地」になることで、「何か外の世界で怖いことがあってもまたお母さんのところに戻っていけば大丈夫」という気持ちを子供が持つため、子どもは外の世界を安心して探索することができるようになるということが説明されています。

この関係性は、乳幼児の時期に限らず子供がある程度成長しても続く、という意見もあります

親子の間でしっかりと安定した愛着関係が築けていると、お子さんはそこから離れて外の世界でチャレンジしてみようと思えるのです。

 

4-2. 何かあったら助けてくれる存在。そしてそれは今ではない

安全基地のあるお子さんは失敗を恐れることなく外の世界でチャレンジできます。

親が安全基地となることで、お子さんは不登校から克服して学校にまた行けるようになったり、別の進路を見つけてそちらに進むためにチャレンジしたりできるようになります。

お子さんがチャレンジが必要なのは、不登校から立ち直ろうと思ったその後です。お子さんに何か困難が降りかかったら、その時は手を差し伸べてください

今の段階では、お子さんが安心して外の世界で戦えるように安全基地を形成することが最も重要なのです。

 

4-3. 飽きるほど愛情をもらったら次のステップに進みたくなる

安全基地を形成するには、お子さんに対してしつこいくらい愛情表現をしてみてください。

お子さんを突き放してしまうと、お子さんは失望や悲しみの気持ちが大きくなりなかなか復帰できません。

一方、お子さんを甘やかしすぎても、お子さんは現状に甘んじて親から離れることを考えなくなってしまいます。

ただ甘やかすことや厳しくすることが「愛情表現」とは少し違うことが分かりましたでしょうか。

毎日毎日、十分すぎるほどの愛情を受けたお子さんは「もうそろそろいいよ。今度は自分で頑張るね」という気持ちになって自然と自分の力で旅立っていけるようになります。

 

5. 専門家に頼ることも検討して

頭では分かっていても、実際にどのように実践していけばいいのか、お子さんに対してどのような愛情表現をすべきなのか分からない場合もあるかと思います。

そんな時は専門家に頼ることも視野に入れてみてください。

不登校を3週間で解決する方法

 

6. まとめ

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安全基地になることは、べったりお子さんに付きっきりになることでもなければお子さんを監視して厳しく叱ることでもありません

親子の関係がきちんと確立することで、お子さんは安全基地である親御さんの元を離れて不登校から立ち直ることができるはずです。

  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

逸(いち)高等学院 代表
XLASS株式会社 代表取締役社長

業界最速で不登校を解決する「3週間で不登校解決プログラム」を展開。毎年500名以上の不登校に悩む親御さんが相談に訪れる。

受講者は全員が再登校しており、再登校までの期間は平均で3週間。
当プログラムの目的は、「子ども達がこの先の人生を幸せに生きていくこと」。不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えており、できる限り短い期間で再登校することを大事にしている。

学生時代には不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

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