不登校で悩む親御さんはこちら 中学生の不登校

不登校でも高校受験できる!内申書・欠席日数・学校選びまで徹底解説

2020年7月26日

読了予測時間 : 約 6 分 35 秒

 

お悩みポイント


・子どもが不登校で…高校受験なんてできるの?

・内申点、欠席日数、学校選び…気になることが多くて…

・仮に合格したとしても、卒業まで無事に通えるかな…

この記事は、不登校の中学生をお持ちの親御さんが気がかりな

「不登校の高校受験について」書いています。

 

ポイント

・不登校でも“高校受験”する資格はある

・不登校だからこそ、学校選びには通信制サポート校を含めた4つの選択肢がある

・高校受験をきっかけに始める、不登校を解決に導ける1つの方法

中学校で不登校だったとしても高校受験はできますし、自分たちで学校を選べることを知っていただけます。
この記事を読んだ親御さんの心が、少しでも軽くなれば幸いです。

 

 

1. 不登校でも高校受験できるって本当?

子どもが不登校でも高校受験そのものは可能です。

高等学校(以下、高校)などの後期中等教育課程に進むために必要な入学資格の1つが
中学校などの前期中等教育課程を修了すること

簡単に言うなら、中学校を卒業または卒業見込みのある現役生であれば、
誰でも高校入学の資格を持っている。ということになります。
(中学校の進級・卒業には「◯日以上欠席で卒業不可」などの決まりがないため、
学校に籍さえあれば不登校でも卒業可能です)

参照サイト

”文部科学省.・高等学校入学資格について.
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/sikaku/1310999.htm・(参照 2020-07-24)

”文部科学省.・高等学校入学資格 法令等.
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/sikaku/1311004.htm・(参照 2020-07-24)

 

2. 不登校が内申書と欠席日数に影響していそう…それでも高校受験できる?

不登校が高校受験の何に影響するのかについて、親御さんが特に気になるのが
内申書(調査書)」と「欠席日数」だと思います。

ご想像の通りですが、内申書(調査書)と欠席日数は受験の合否を左右する要素であるため、
不登校は高校受験に影響すると言えます。

しかし、こうした資料をどれくらい重視するのかは受験する高校によって異なるため一概には言えません。

内申書(調査書)と欠席日数の内容に一喜一憂するよりも、

「どういった高校を選ぶのか」「どの入試を受けるのがいいのか」

といったことを考えた方が、結果的に高校受験に対する不登校の影響は小さくなるでしょう。

 

2-1. そもそも内申書(調査書)ってなに?


高校受験のために活用する資料で、主に担任の先生が作成します。

作成にあたり記入される内容は、教科の学習評定と達成度・学習時間の記録・特別活動の記録・出欠状況など。
加えて、生徒をいち個人として見たうえでの個性や長所、中学校生活全体の所見も書き込まれます。

中学3年次のみの情報を記入するところもあれば、
中学1年次、2年次も含むなど、都道府県によって違いが見られる特徴を持っています。

参照サイト

”文部科学省.・確かな学力.・よくある質問と回答 (FAQ).
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku/korekara.htm・(参照 2020-07-24)

 

 

2-2. 欠席日数が何日を超えると不登校?


文部科学省の定義では、
病気や経済的な理由以外で30日以上、学校を欠席した場合を「不登校」としています。

参照サイト

”文部科学省.・児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査-用語の解説.
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku/korekara.htm・(参照 2020-07-24)

 

高校受験では、欠席日数が多い場合に審議・検討の対象と判断される傾向にあるため、
欠席日数が目立つ、30日以上の欠席がある不登校は高校受験において不利になりやすいです。

しかし、欠席日数が多い理由や不登校を自己申告することで配慮してもらえる学校も存在していますし、

中学生で不登校だった子どもを積極的に受け入れてくれる学校も存在しています。

 

3. 不登校でも高校受験できる学校探しの方法

記事の冒頭にも書いた通り、不登校だから高校入学の資格がないということはありません。

初めから「どうせロクな高校には進めない…」「◯◯高校には入れない…
などと決めつけず、住んでいる県内から気になる高校まで幅広く探してみましょう。

不登校だから…」と選択肢を狭めるのではなく、

不登校だからこそ…」と考えると意外と選択肢が多くあることに気づけるはずです。

 

学校をリストアップする際は、全日制高校・定時制高校・通信制高校の3課程に分けつつ、
各学校の特徴を抑えておく
と後に比較検討しやすくなります。

 

3-1. 全日制高校


毎日学校に通って朝から夕方まで授業を受ける、
いわゆる「高等学校」「高校」と聞いて多くの方が思い浮かべる学校です。

全日制高校の特徴

通  学:毎日

授業日時:平日の朝08:30〜から夕方16:00の約8時間

学習内容:学校によって大きく異なる

修業期間:3年間

制  度:多くが学年制
(近年は学年制でありながら、単位制を導入している学校もあります)

入  試:学力試験・内申書など
(学力試験の結果のみで合否を決める学校もあるが、高得点をとるための高い学力が求められます)

 

3-2. 定時制高校


夜間または2部制・3部制と、全日制とは違う時間帯で授業を行う学校です。

中学校で不登校だった人が進学先として選ぶ、働きながら高校卒業を目指す人も通うなど、
さまざまな背景を抱えた人の受け皿としても利用されています。

定時制高校の特徴

通  学:毎日

授業日時:平日夕方17時〜21時の約4時間

学習内容:基礎的でやさしい

修業期間:基本4年間だが、3年間での卒業も可能

制  度:学年制または単位制

入  試:学力試験・面接
(学力は考慮しないことが多いので、基本的に誰でも入学して学ぶことができます)

 

3-3. 通信制高校


大きな特徴は学校でありながら毎日通う必要がない、学年や進級という概念が重要視されないことです。

学年制ではなく単位制で、単位課題(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験の3つで必要単位を履修します。
(面接指導(スクーリング)とは、通信教育の学生が受ける授業のこと)

後述しますが、1人で学習計画を立てて勉強することが苦手な場合でも、
通信制サポート校を利用することで3年間で卒業できる可能性が確実に高まります。

通信制高校の特徴

通  学:学校によって毎日〜年に数日とさまざま

授業日時:面接指導(スクーリング)は学校による

学習内容:基礎的でやさしい

修業期間:最低3年間

制  度:単位制。必要単位数は74単位

入  試:書類審査・面接
(学力試験や作文の提出を求められることもあるが、基本的に誰でも入学して学ぶことができます)

 

3-3-1. 通信制サポート校


主に
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)の合格を目指す人、
通信制高校に通っている人の学習支援やメンタルサポートを行う教育施設です。

通信制高校は学校に通わない分、全日制高校と定時制高校に比べてラクに思われがちですが、
自分1人で学習計画を立てて勉強する力が求められるうえに、
基本的にわからなくても自分で調べる力がないと続けにくいのが通信制高校の実情です。

参照データ

”文部科学省.・平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について.
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/10/1422020.htm・(参照 2020-07-24)

 

いくら登校頻度が少ないといっても、
月に数回もしくは年に数日まとめての面接指導(スクーリング)への出席が必要です。
出席しないと単位を取得できないのですが、
引きこもりがちだと、このたった数回の出席が負担になって…ということも…。

通信制サポート校を利用すれば、学習計画のサポートを受けつつ、

勉強でわからないところも面接指導(スクーリング)を待たずに解決できます。


また、家族以外と接する機会に恵まれながら独自の活動を受けられので、

外に出ることのハードルが下がる・やりたいことが見つけられるといったメリットもあります。

 

\「これでわかった」「やっと見つけた」 ——子どものたった一言で、将来に対する心配が小さくなりました/

 

4. 不登校でも高校受験できる学校を「受験する」まで絞り込むためのアドバイス

お子さんと一緒に学校のリストアップをしながら、各学校の課程や特徴を見つつ、
実際に受験できるレベルなのかどの入試を受けるか通える範囲なのか…
といった様々な点から「受験するか・しないか」を検討しましょう。

初めから「絶対にココ!」とは決めず、
「気になる高校」「そうでもない学校」までレベルを落とすと絞り込みやすいです。

 

最終的に「どこを受験する・しない」を決めるのは、子ども本人がすることです。

親御さんは、子どもが選択を後悔しないように高校の情報集めとフォローに専念しましょう。

 

4-1. 不登校でも高校受験できる学校をさらに絞り込むための2ステップ


いくつもある学校から、数校に絞っていくのはなかなか大変な作業で、
あの学校も、ここも気になる」となれば「どこの学校もピンとこない…」なんてこともあります。

そうした場合は、子どもと一緒に以下のやり方を試して学校を絞り込みましょう。

以下のやり方は簡単かつ、書き出すことで

「子どもが高校生活をどうしたいのか」

「何を求めているのか」

「何を実現したいのか」がわかるのでオススメです。

 

高校受験できる学校をさらに絞り込むための2ステップ

  1. まずは紙とペンを用意し、高校生活・高校受験で重要視する項目をざっと書きます
    (項目の一例は下にあります)
  2. 3もしくは4のどちらかを試しながら、学校を絞り込んでいきます。
  3. 今の段階で「気になる・受験する(かも)」候補に上がっている学校がリストの内容にいくつ当てはまるのかチェック
  4. リストから重要視する項目を2、3項目に絞り、
    その項目内容を充分満たす学校をピックアップする


「3でチェックしたら、とある学校がリストの半分以上に当てはまった!」
「4で検討したら、重要視する項目を充分に満たしている学校が出てきた!」

たとえ1校でも、上記に当てはまる学校が見つかったら、

実際に資料を取り寄せる、受験候補にする、個別の問い合わせを行うなど次の行動に移していくといいでしょう。

 

高校選びで重要視したいことの項目一例

本当に3年間、ここに通えるかな?」と落ち着いて考えるためにも、
「もしも」のことも事前に想定しておくと安心です。

  • 学校の課程は無理なく通える?(全日制、定時制、通信制)
  • 学校の教育理念・教育方針・経営方針は?
  • 学びたいカリキュラム・やってみたい部活やクラブ活動がある?
  • 通っている生徒、先生の雰囲気は?
  • 通学の距離、かかる時間は◯分以下?
  • 学校側が不登校生徒への対応・理解はある?
  • 「もしも…」の状況になったときの対応をどうとる?

 

5. 高校受験に向けて不登校でもできる対策方法と勉強方法は?

子どもが「高校受験をする」と決めたのであれば、
早いうちから対策を考えて学力アップに努めておくと余裕を持つことができます。

具体的な対策は、受験する高校の試験内容について調べることと、

現状で合格範囲内なのか、

もし合格までにギャップがあるとすれば、どれくらいあるのかを確かめることです。

担任の先生などに不明点を聞いて確認しておくなど、常に情報を入れておくと良いでしょう。

 

5-1. 高校受験に向けて不登校でもできる学力アップにつながる勉強方法


子どもが自分から「高校受験をする」と決めたのであれば、
これからは今まで以上に自然と勉強に意識が向くはずです。

もともと自分から勉強するのが好き・得意なタイプなら、
自習、家庭教師、塾、通信教材などを積極的に利用することで
基礎を復習しながら、さらなる学力アップが望めます。

もしも勉強する環境を必要とするタイプなら、
フリースクール適応指導教室を利用して、
勉強する環境に身を置いたうえで、勉強の習慣を身につけることを優先してください。
初めのうちは、勉強の進み具合を遅く感じたとしても大丈夫です。

少しずつ「わかる!」が増えれば勉強が楽しくなるので、追いつくことはもちろん可能です。

 

6. 「不登校だったけど高校受験してよかった」と子どもが思えるために今日からできること

子どもの口から「高校受験する」という言葉聞くと

「やっぱり将来のこと、考えていたよね…」「頑張る意志があるなら、きっと大丈夫」

「自分から“行く”と決めたのだから、高校受験さえ通れば…」

不登校に悩む子どもの姿を見てきたわけですから
高校受験を機に、これで不登校も解決できるのなら…」と思いたいですよね。

実は、高校受験をきっかけにして不登校を解決に導く方法があります。

 

その方法の1つは、子どもの頑張りを褒めることです。

子どもは自ら「高校受験をする」と言ったとはいえ、
内心「(今からでも間に合うかな…本当に受験できるのかな…)」と大小の不安を抱えています。

不安だらけの中、自分で1つでも何かしら決断するのは勇気がいることです。

 

こうした小さな変化や努力を、親御さんが褒めると子どもの自信へと繋がります。

この“ちょっとずつ”が積み重なると、子どもの行動も“いい方向”へと変化していくのです。

 

今から“いい方向”への変化を促し、高校受験を頑張り終えたあとも褒めることを続けていれば、

高校生活やその後の進学にもいい影響を与え続けられます。

 

7. まとめ:不登校でも高校受験できる理由と今日からできること

不登校でも高校受験できる理由と今日からできること

・不登校でも“高校受験”する資格はある

学校に籍さえあれば不登校でも中学校は卒業可能です。
子どもが「高校受験したい」と思った瞬間から、高校受験はできます。


・不登校だからこそ、学校選びには通信制サポート校を含めた4つの選択肢がある

「どうせ不登校だったから…欠席日数が…」と選択肢を狭めないこと。
不登校だから通える学校を探そう、見つけよう」と思うと、意外な発見があります

受験する高校を絞り込む際は、一定の判断基準をつくっておくとスムーズです。


・高校受験をきっかけに不登校を解決するには…正しく褒めること

高校受験を決めたこと、5分、10分だけでも勉強ができるようになったこと…
些細な変化や努力を褒めると、子どもの自信へと繋がります。

小さなできる”が増えれば増えるほど、子どもの行動もいい方向へと変化し、
不登校解決へと結びつきます。

 

最後まで目を通していただき、ありがとうございました。

子どもが不登校で高校受験が気がかりだった親御さんの心が少しでも軽くなることを願っています。

  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

逸(いち)高等学院 代表
XLASS株式会社 代表取締役社長

業界最速で不登校を解決する「3週間で不登校解決プログラム」を展開。毎年500名以上の不登校に悩む親御さんが相談に訪れる。

再登校までの期間は平均で3週間。
当プログラムの目的は、「子ども達がこの先の人生を幸せに生きていくこと」。不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えており、できる限り短い期間で再登校することを大事にしている。

これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

-不登校で悩む親御さんはこちら, 中学生の不登校

© 2020 逸高等学院