不登校を解決するには

不登校の原因は母親!? 4つの要因と子どもとの関わり方を伝授

2019年8月15日

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子どもの不登校は、母親が原因だと言われることがあります。それは、子どもと接する時間が多いのは親であり、その中でも母親は子どもにとって最も特別な存在だからです。

どれだけ子育てを頑張ったとしても、それでも子どもが不登校になることはあります。

この記事をご覧になったあなたは、子どもの不登校が一向に改善されず、このような悩みをお持ちではないでしょうか?

  • もしかしたら不登校の原因は母親である私ではないか?
  • 原因が母親なら子供とどのように接すれば正解かが分からない

あの手この手を尽くして子どもが学校に通えるようサポートしているのに、まったく状況は変わらず、毎日苦しい思いをしているのではないでしょうか。

焦る気持ちばかりが募り、子どもに当たってしまうこともあるかもしれません…。

この記事では、不登校の原因が母親にある場合のパターンとその対応方法をご紹介します。

記事を読んでいただくことで、不登校の原因が母親にあるかどうかを知ることができます。また、今後母親としてどのようにサポートすれば良いかが分かるようになります。

 

 

1. 不登校の原因は母親にある?

 

1-1. 不登校の原因が母親である可能性はある

不登校の原因と聞いて、まず初めに思い浮かぶのは、いじめや学校での人間関係ではないでしょうか。

しかし、実際は家庭環境が原因で不登校になるケースが意外と多いことを知っていますか?

平成29年度の文部科学省の調査では、いじめ、学校の人間関係が原因で不登校になった割合は、全体のうち28.6%です。一方、家庭環境が原因で不登校になった割合は、30.8%にものぼります。実は、いじめや学校の人間関係よりも高い割合になっているのです。

家庭環境は、①親子関係、②家庭内の不和、の大きく2つに分けられます。

これら2つの原因を紐解いていくと、母親の家庭内での振る舞いが原因で不登校になるケースがあることが分かります。

これら2つの原因と詳しい対策方法については、後半部分でお話します。

 

1-2. 母親以外が原因で不登校になるケース

もちろんあります。どんなに母親が接し方に気を付けても、子どもが不登校になってしまうことはあります。

平成29年度の文部科学省の調査においては、69.2%は家庭環境以外が原因です。

一方で、不登校は複合的な要素が絡み合って起きているケースも多いです。たとえ、明らかに学校でのトラブルが原因で不登校になっていたとしても、母親が接し方を変えることで学校に通えるようになるケースもあります。

また、医学的に病気と判断されていた場合も、母親の接し方1つで改善することがあります。

それほど母親の存在は子どもにとって大きく、良い方向にも悪い方向にも子どもの人生に大きな影響を与える存在なのです。

 

1-3. 不登校の原因が母親か母親以外かを確認する方法

ここまで読み進めると、「もしかしてうちの子も、母親が原因で不登校になっているのでは…」と少なからず不安にもなりますよね。

結論から言いますと、不登校の原因が母親にあるかどうかを明確に知る方法はありません。本人も含めて、不登校の原因がどこにあるかはっきりしていないケースは多いです。

なぜはっきりしないかというと、何かのきっかけで不登校になるケースが全てではないからです。

例えば、過度な家庭でのストレスが続いたことによるエネルギー切れで不登校になることがあります。

この場合、何の前触れもなく子どもは不登校になります。本人も「何かあったわけじゃないけど…」と本心で思っていますが、実は長年積み重なったストレスが原因になっているのです。

母親が本人に「なんで学校にいけないの?」と追及したくなる気持ちは分かります。しかし、本人も自覚症状がない中、何度も追及されると大きなストレスを感じてしまいます。

ですので、まずは「どんな原因であれ、母親としてあげられることは無いか」という当事者意識をもって、できることを1つずつ実施していくことが改善に繋がるとお考えください。

また、どうしても原因を特定したい場合は、スクールカウンセラーなどの専門家へ相談して、客観的な意見をもらうようにしましょう。

 

2. 原因①親子関係+原因への対策

ここからは、親子関係が原因で起こる不登校または不登校予備軍のパターンと、その原因の対策方法について3つお伝えします。

 

2-1. 常に子どもに批判的

子どもに対して批判ばかりをすると、「自分は誰にも認められない存在だ」という気持ちになってしまい、積み重なると不登校になる可能性があります。

以下のようなセリフが口癖になっていませんか?

  • 理由も説明せずに「やめなさい」と言う
  • 何かにつけて「〇〇のときは△△したらだめ」「〇〇のときは△△しないとだめ」と言う

子どもにとって母親は絶対的な存在です。母親に批判ばかりされていると、子どもは自分の存在まで否定されているように感じてしまいます。そうなると子どもは自己肯定感が下がり、何事にも消極的になります。

子どもは批判されることを恐れ、一番の味方であるはずの母親にも自分の悩みや思いを話すことができなくなり、自分の殻に閉じこもってしまいます。

そして、「自分のことを理解してくれる人なんて誰もいないんだ…」と思って、頑張る気持ちを失っていってしまいます。

まずは、子どもの存在を認めてあげることが大切です。母親として、何があっても味方であることを伝えてあげてください。

また、子どもの言動を頭ごなしに批判せず、思いや考えを優しく聞いてあげてほしいです。そして、肯定してあげてください。母親が味方でいてくれる安心感は、どんな薬よりも効果があります。

子どもが悪い方向に走ってしまうことが心配で、批判的になってしまう気持ちは分かります。時には、子どものブレーキを引いてあげることも母親としての役割です。

しかし、信頼されていない母親からの批判は、自分を否定されているように感じてしまうものです。まずは、子どもがどんなことでも話したいと思える母親になることを意識してみてください。

 

2-2. 子どもへの過度な干渉

子どもに対して過保護になり過ぎてしまい、日常生活で干渉しすぎるのも問題となります。

例えば、以下のパターンに当てはまる場合は注意が必要です。

注意

  • 何をするにしても子どもが心配でしょうがない
  • 子どもの気持ちを考えずに、自分の考えを押し付ける
  • 子どもが自分の考えと異なると許せない
  • 自分の考えに沿った人生を送ることが子どもの幸せと考えている

このような考えは、子どもに過度なストレスを与えてしまうことがあります。自分のやりたいことができない環境から、自分の気持ちを押し殺す癖がつき、将来への希望が持てなくなり、無気力な子どもが育ってしまいます。

将来への希望を失った子供は、ついには学校に行く意味も見いだせなくなり、不登校になるケースも多いです。

「子どもに幸せな人生を送ってほしい」、「愛する子どもには失敗してほしくない」という気持ちから、自分の考えを押し付けてしまう気持ちは分かります。

しかし、「子どもにとって幸せな人生」と、「あなたが考える子どもにとって幸せな人生」は全く別のものだということを理解してあげてほしいです。

子どもとあなたは別の人間であり、楽しいと思うこと、幸せと思う価値観は違います。

そしてあなたが生きてきた時代と、子どもがこれから生きていく時代もまた別の時代なのです。残念ながら、母親が考える幸せが、子どもにとって幸せかと言われると、そうではないことも多いでしょう。

ですが、母親として、子どもの幸せを願わない人はいないと思います。

子どもの幸せを考えたときに取るべき行動は、価値観や選択肢を「押し付ける」ことではなく、「広げて」あげることです。

 

2-3. 極端な放任主義

干渉とは対照的ですが、あまりにも放任すぎることも不登校の原因となります。

例えば、以下のようなパターンに当てはまる場合は、放任しすぎている可能性が高いです。

  • 子どもの言動に関心がない
  • 子どもを褒めた記憶がない
  • 子どもに愛情を伝えていない
  • 子どもと過ごす時間が極端に少ない

このような状況が続くと、子どもは家族から自分を認めてもらえていないと感じてしまい、自己肯定感が下がってしまいます。

自己肯定感が低い子どもは、何事にも自信を持てず、挑戦することができません。たとえ一歩踏み出せたとしても、小さな失敗にも大きく心を傷つけてしまい、立ち直れなくなってしまいます。

放任し続けた子どもは、受験の失敗や学校の先生に怒られたことをきっかけに不登校になるケースも多いです。

当てはまっていると感じたあなたは、まず子どもの話を聞いてあげるところから始めてみてください。

初めは、なかなか自分の気持ちを話してくれないこともあると思います。しかし、最後まで諦めないでください。子どもは、親がどこまで本気で自分と向き合ってくれているかを見ています。

子どもは、常に自分への親の愛を測っています。諦めてしまうと、子どもは二度と心を開いてくれないかもしれません。

日々忙しい中で、子どもと真剣に向き合うことは想像以上に体力を使います。本当に大変だと思いますが、「今この瞬間が子どもの人生の岐路」と考え、母親の愛を目一杯伝えてあげてください。

 

3. 原因②家庭内の不和+原因への対策

親子関係ではなく、夫婦関係が悪くなることで不登校になってしまうケースもあります。

3-1. 母親と父親の関係が良くない

両親の仲が悪いと、子どもは家庭にいることがストレスになります。本来、家庭は自分の気持ちを休める場所のはずです。休めるはずの場所で休めない子どもは、エネルギーを回復することができず、だんだんと無気力に向かっていきます。

夫婦の仲を良い関係に保つことは難しいです。お互いに言いたいことや不満は常にあるものです。しかし、夫婦仲の悪さは、夫婦2人だけの問題ではなく、子どもの問題にもなることを知ってください。

カッとなってしまいそうなときは、その言葉を聞いて悲しい顔をする子どものことを思い浮かべてください。きっと気持ちが落ち着くはずです。

 

4. 母親も自分を大切に

4-1. 自分ばかり責めないでください…

ここまで母親が原因で不登校になるケースとその対策方法をお伝えしてきました。たとえ、記事で触れた内容にあなたの中で心当たりがあったとしても、自分を責めないでください。

子育てとは、正解がなく非常に難しいものです。

きっとあなたも、子どものためを思って真剣に今まで子育てをされてきたと思います。自分の時間も惜しんで子どものために尽くされてきたことは事実です。

そんなあなただからこそ、これからは前を向いて子どもと向き合ってください。今この瞬間から自分を変えることができれば、必ず良い方向に向かっていきます。

母親の接し方が変わることで、子どもが学校に通えるようになるケースは少なくありません。今は大変だと思いますが、諦めずに子どもと向き合っていって欲しいです。

 

4-2. 1人で抱え込まないでください…

1人で抱え込んでいつまでも悩み続けないでください。あなたが今抱えている悩みが、世界中であなただけの悩みなんてことはきっとありません。世の中の誰かも同じ悩みを抱えています。その中には、その悩みを克服した人もいます。

例え、同じ悩みを抱えている人がすぐに見つからなかったとしても、誰かに話を聞いてもらうことってすごく大事です。

プロの心理カウンセラーは、「相手の話を聴くこと」のプロです。つまり、話を聞いてもらうことは、心の治療になるということです。

子どもの不登校を改善するためには、母親のエネルギーが不可欠です。1人で悩まないで、相談できる相手を見つけてください。

 

まとめ

子どもが変わるためには、最も長い時間子どもと過ごす母親の協力が不可欠です。学校に復帰してほしい思いから、子どもに強く言ってしまうこともあるかと思います。しかし、感情的になればなるほど、子どもは心を閉ざしてしまいます

親として学校に復帰させたい気持ちは痛いほどよく分かります。

ただ、公教育の学校に合わない子どもが居ることも事実です。苦しい気持ちを抱えているのはあなただけではなく、子どもも同じように苦しんでいるということです。

いま母親としてやるべきことは、学校の重要性を説くことではなく、子どもとしっかりと向き合い、存在を肯定してあげることです。

まずは子どもの“今”を受け入れ、認めてあげるところから始めてみてください。

  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

逸(いち)高等学院 代表
株式会社SSiM 代表取締役社長

業界最速で不登校を解決する「3週間で不登校解決プログラム」を展開。毎年200名以上の不登校に悩む親御さんが相談に訪れる。

受講者は全員が再登校しており、再登校までの期間は平均で3週間。
当プログラムの目的は、「子ども達がこの先の人生を幸せに生きていくこと」。不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えており、できる限り短い期間で再登校することを大事にしている。

学生時代には不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

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